事例紹介

コミットメント実現に向けた取り組みをできる限りスピーディーに開始する。というネスレ様の高い環境意識のもと、
『キットカット』外袋の紙化プロジェクトが進められました。導入の際のポイントについてお聞きしました。

01 スピーディーに取り組みを開始するため紙素材を選択

王子「プロジェクトに取り組む際に重視されたポイントは？」
ネスレ日本様「海洋プラスチックごみの課題に向けた取り組みとして様々な素材を検討しましたが、できるだけスピーディーに取り組みを開始する第一歩として、紙素材を選択しました。これが最終形ではなく、引き続き環境パフォーマンスの向上を目指した取り組みを行っていきたいと思っています。」

02 紙化にあたってのネスレ日本社内の声

王子「プロジェクトはスムーズに進みましたでしょうか？」
ネスレ日本様「ネスレ日本の社内関係部門からは当初、『キットカット』外袋を紙素材へ変更することに対して戸惑いの声もありましたが、世界で大きな問題となっている社会課題の解決に取り組むことの意義を丁寧に説明することで，意識が少しずつ変わっていきました。」

03 プロジェクト立ち上げから1年弱で製品の発売へ

王子「立上げまでは、どのくらいの期間を要したのでしょうか？」
ネスレ日本様「2018年11月から紙パッケージ製品の開発を開始し、2019年9月に主力製品である大袋タイプ5品の外袋を、従来のプラスチックから紙パッケージに変更しました。このプロジェクトは、自分のようなマーケティング担当者のみならず、製品を販売する営業担当者、製品包材を開発するパッケージングの担当者、包材原料を調達する担当者、製品を製造する工場関係者など、全社をあげて１チームとして取り組んだおかげで、プロジェクト立ち上げから1年足らずで製品の発売に至ることができました。」

「キットカット」大袋製品の外袋紙化による主な効果をお伺いしました。

01 2020年末までに累積で約420tのプラスチックを削減

ネスレ日本様「2019年より開始した『キットカット』大袋製品の外袋をプラスチックから紙に変更する取り組みは、2020年にはほぼすべての『キットカット』大袋製品へと拡大。取り組み開始以来、2020年末までに累積420トンのプラスチックを削減しました。」

02 お客様からの好意的な反応

ネスレ日本様「製品を購入していただくお客様からは『紙に変わったんだ』というポジティブな反応が多く見受けられました。
また紙パッケージにメッセージを書いたり、折り紙にして頂いたり、お客様がパッケージで紙ならではの使い方を楽しまれている様子がSNSで見られました。」

紙素材（片艶　かたつや）を選択。
片艶の特長　…　片面の平滑を高め光沢をもたせた片艶晒（かたつやさらし）クラフト紙。
印刷の引き立つ艶面、ナチュラルなザラ面、表裏の違いが魅力。